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鬼才監督&新旧個性派女優が織りなす衝撃スリラー。その恐怖の抗えない魅力とは?

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年齢の離れた女性同士の友情が恐るべき狂気へと変貌する

イザベル・ユペール「私が演じる未亡人グレタは、最初はいい人に見えるの。弱くはないけどシャイで意志があり、友達や愛情を探し求めている。自分で『寂しい』と言っていて、その寂しさが彼女の行動の要因であることは確かね。グレタは置き忘れたカバンを届けてくれたフランシスの親切さと無垢さ、そして美しさに惹かれている。2人の関係はどこかで友情から、なんとも説明のつかないラブストーリーに変わるのよ」

クロエ・グレース・モレッツ「私が演じるフランシスは、無垢で嘘のない女性。傷を負い無防備なところを狙われてしまうのだけど、とてもウブで強く恋しがり、母親の愛を求めているの。そんな時に知り合ったのがグレタ。フランシスはグレタのことを“教養があって育ちのいい洗練された女性”だと信じ、彼女との友情を本物だと思っている。最初はただの寂しそうな“カバンの女性”でしかなかったグレタが、イザベルが演じることによって恐ろしく奥が深い役柄に変身するのよ」

ニール・ジョーダン監督「この作品は“執着心”をテーマにしたシンプルな物語。普通は男女間で発生する正気沙汰ではない執着心が、女性同士で発生するんだ。恋人に対する所有欲のような、強い固執がね。一方、フランシスとその友人エリカは、都会の生活を楽しむ若者の典型的な友情を築いている。エリカ役のマイカ・モンローとクロエは本当に仲が良くて、2人の本物の友情が本作にも映し出されているよ」

新旧の個性派女優が出演を決めた理由

モレッツ「出演の決め手になったのは、台本がとても気に入ったこと。女優としてたくさんの台本や役柄に出会うけど、この映画は1980~90年代を彷彿とさせる、古き良き魅力のある作品に仕上がると思ったの。共感できる演技とロマンスもあり、スマートな恐怖が盛りだくさんのスリラーよ。驚きの展開が満載の奇抜な映画だけど、シーンのすべてが重要で、安っぽく派手な演技ではなくとても自然でリアル。役柄と共にストーリーにのめり込み、一緒にサプライズを経験できるわよ」

ユペール「私はニール・ジョーダン監督と仕事をしたかったの。私にとって出演の大きな決め手になるのは“誰が手掛ける作品か”であり、ニールがシナリオを書いた作品だと聞いて、出演の考慮どころかどのように役を演じるか考え始めた。しかも彼が監督も務めると聞いて、ますます出演への意欲が湧いたわ。劇中の音楽もニールが仕込んだものよ。最初の台本ではグレタの音楽に対する執着は描かれていなかったのだけど、そのアイデアを加えたのはニール。グレタがピアノを弾いている様子は、彼女のように奇妙な女性の感情を観客が垣間見ることができ、物語にミステリアスな要素を加えているわ。素晴らしい演出ね」

ジョーダン「美しい音楽がストーリーの中でおぞましい存在になるように演出したかったんだ。音楽が拷問のように感じられるようにね。この作品はホラーではなくスリラーであり、顔面が剥がれたり目玉が飛び出したりするグロテスクさとは違う恐怖を体感してほしいと思っている。あからさまな恐怖ではなく、想像力で恐怖を表現するのは難しいんだけどね」

ユペール「今までにも『ミザリー』や『コレクター』など誘拐と監禁を題材にした様々な映画があるけど、どれも似たような妄想を扱っているでしょ。観客は私の役柄とクロエの役柄の両方に感情を揺さぶられると思うわ。映画の登場人物2人を通して、様々なメンタルと感情を体感できるはずよ」

(俳優 イザベル・ユペール/クロエ・グレース・モレッツ 監督 ニール・ジョーダン)

movie info

作品名
『グレタ GRETA』(2018年)
監督
ニール・ジョーダン
出演
イザベル・ユペール/クロエ・グレース・モレッツ
公式サイト
http://greta.jp/
2019年11月8日(金)ロードショー

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