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伝説の義賊ロビン・フッドの誕生物語──その斬新な解釈と映像のスケールに主演2人も興奮!

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ユーモア、シリアス、アクションのバランスが絶妙

ロビン・フッドの伝説は誰でも知ってる有名な話であり、この作品について初めて話を聞いた時から魅力を感じたよ。今回の物語はまったく新しい解釈によって再構築されていて、ロビンをまだ大人になりきれていない1人の青年として描いているんだ。

初めて脚本を読んだ時に感じたのは、中世イングランド風の舞台だけど現代社会にも通じるところが多いということ。つまり、伝説という形を取りながら、現代を語っている──そこに魅力を感じたんだ。もちろん物語自体も、感動的であり笑える場面が多く、適度にシリアスな面もある。素晴らしい大作に仕上がることは明らかだったよ。

この映画において大切にされたのは“バランス”。オットー・バサースト監督が特にこだわっていたのは「楽しい映画にする」ということだった。ジェイミー・フォックスにはカリスマ性とコメディのセンスがあり、彼の役にも“暗い過去があり心に傷を持つ”というしっかりとした物語がある。

そのバランスが絶妙だからこそ、楽しい場面が生きてくるんだ。ジェイミーは素晴らしい共演者でセットでの存在感も大きく、そして他人に優しい。しかもただの俳優ではなく、歌を歌い、脚本を書いて監督業もできる人だから、僕の演技にも柔軟に対応してくれる。常にこっちの出方を見て細かく変えてくれるんだ。とても刺激的な体験で、彼との仕事は本当に楽しかったよ。

この映画の魅力は、驚くほど革新的なところ。セットは広大で、誰も見たことのないようなスタイルで映像化され、絶妙なバランスで作られている。登場人物は機転が利いてウィットにも富んでいて魅力的だし、チェイスやファイトのシーンは度肝を抜く大迫力。衣装も最高にカッコイイ。すべてが完璧だよ。

(俳優 タロン・エガートン)

過去のロビン・フッド映画とは一線を画す作品

タロン・エガートンは素晴らしい俳優だ。『キングスマン』でもかなりのスタントをこなしたそうで、今回の撮影でも余裕でスタントをこなし、見ていて楽しかった。カメラが止まるたびに「お前はすごい奴だな!」と絶賛してしまったよ。

俺が演じるジョンは十字軍遠征でロビンと戦った男。祖国へ帰国したロビンに現実の世界を見せ、この世で何が起きているかを教えて目を覚まさせるんだ。半信半疑で聞いていたロビンも、富裕層がどれだけ金に溺れているかを知り、彼の中で何かが目覚める。ロビン自身も戦場で残虐行為を目撃して心を痛めていたから、ジョンと意気投合したんだ。

この映画では予算をしっかり投じて驚くほど大きなセットを使っていて、仕上がった映像を見るとスケールの大きさに圧倒された。馬が走るシーンのセットなんて、大作ならではの豪華さだったよ。素晴らしいセンスで作られていて、過去のロビン・フッド映画とは一線を画す作品だね。今回の映画化はまるで難易度の高い曲芸のようで、監督は見事な着地に成功したと思うよ。

(俳優 ジェイミー・フォックス)

movie info

作品名
『フッド:ザ・ビギニング』(2018年)
監督
オットー・バサースト
出演
タロン・エガートン/ジェイミー・フォックス
公式サイト
https://hood-movie.jp/
2019年10月18日(金)ロードショー

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