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制御不能な怒れる父がまたも暴走!“熟年アクション俳優”リーアム・ニーソンが最新主演作の見どころを語る
たった一人の復讐が麻薬組織間の抗争の引き金に
主人公の除雪作業員ネルズは息子を亡くして復讐を始めるが、とんでもないパンドラの箱を開けてしまうんだ。息子を殺した一人の男を追うつもりが、そいつは別の男の手下だったに過ぎず、さらにその男にもボスがいる。
トム・ベイトマンという素晴らしい俳優が演じているバイキングという名の男で、若くて凶暴なドラッグ・カルテルのボス。さらにそこへネイティブ・アメリカンの部族が絡んでくる。
トム・ジャクソンが演じるホワイトブルという族長も麻薬組織のボスで、2つの組織が繰り広げる抗争にネルズが巻き込まれるんだ。一人の復讐のはずが、壮大な暴力の渦に呑み込まれてしまう。
壮絶な復讐劇であり、とても面白い悪漢たちが登場する良質な性格劇でもあり、ブラックユーモアが随所に織り込まれていて魅力的な作品だよ。
実の息子と共演!初めて組んだ監督や俳優たちへの思い
主人公の息子カイルを演じたのは、私の実の息子マイケル。彼の出演をハンス・ペテル・モランド監督やプロデューサーに勧めたんだ。結局、マイケルはオーディションを受けて合格したんだけど、とても嬉しかったよ。
それに実の息子と演じると、わざわざ親子のフリをしなくて済むからね。普段通りに会話をしているような感覚で、とても楽だった。身のこなしも私と似ているし、親子であることがスクリーンににじみ出ていると思うよ。
主人公の妻役を務めたローラ・ダーンとの共演も、死ぬ前にしておきたいことの1つだった。人として素晴らしい女優だからね。
監督のハンス・ペテル・モランドはノルウェー出身で、この作品のオリジナル版である『ファイティング・ダディ怒りの除雪車』も手がけた素晴らしい監督なんだ。当然のことながらヨーロッパ的なセンスがあり、おっとりと落ち着いていて、そして徹底して準備する。脚本を徹底的に読み込み細部まで理解しているから、ユーモアや切なさといったニュアンスまでキャストに伝わるんだ。
またハンスは元俳優で舞台でも演出を手がけているから、演技へのアプローチの仕方を熟知している。しかも映画的な手法にも長けていて、カメラアングルなどの選択が面白い。それでいて決して仕切り屋ではなく、毎日一緒に仕事ができてとても楽しかったよ。とても優秀な監督で、ぜひまた組みたいね。
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