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キアヌ・リーヴスをツッコミ倒そう!痛快SFエンターテインメントの楽しみ方を宣伝プロデューサーが熱く語る

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禁断のテーマを描いたSFアクション

キアヌ・リーヴスが演じる主人公ウィリアムは、人間の脳のデータをロボットに移し替えることによって、その人の意識を死後も世の中に残すことができるよう研究している科学者。

そんな最中にバケーション先で家族を亡くした彼は、家族の意識を移し替えクローンとして蘇らせようとするのです。そうしたマッドサイエンティストとしての暴走によって物語が大きく動き、SF・スリラー・サスペンス・アクションそれぞれの見ごたえを味わえる作品になっています。

実は、この映画で描いているような技術は現実世界でも実現可能だそうですが、死んだ人のクローンを作ったり蘇らせるのは神への冒涜だという意見もあり、各国で公にせず極秘に研究しているとの説があります。

どんどんマッドサイエンティスト化していく主人公のモチベーションは、「愛する家族を取り戻したい」というただひたすら純粋なもの。

もちろん客観的に考えるとやってはいけない研究だと理解できますが、「もし自分の家族が亡くなった時にこうした技術を使えるとしたら、果たして拒否できるのか?」という深いメッセージが物語に込められています。公開時にアメリカでも賛否を集めた、ある意味“今そこにある危機”と言えるテーマですね。

愛する家族を失い、すべての選択を間違えるキアヌ・リーヴス

作品のポイントとして声を大にして言いたいのは、この主人公ほどすべての選択をことごとく間違える男はいない!ということ。

私は各方面で「主人公が間違えるたびに心の中でツッコミながら見ると楽しいですよ」とオススメしているのですが、その情報を頭に入れて試写会で鑑賞した方たちからは「確かにその通りでした」「キアヌを愛してやまなくなります」という称賛の感想をいただき、満足度も高かったようです。

逆に、そうした情報を知らず本格SF風のチラシのイメージで鑑賞した方からは「ガジェットが甘いよね」といった辛口の感想が聞かれました。どこに期待を置くかによって印象が大きく変わる作品と言えるでしょう。

ちなみに、SFよりもドラマ性をアピールするためチラシの紹介文に「愛する家族を失った主人公が…」と書いたところ、Twitterでは「またキアヌが愛する家族を失ってるよ」といった“よく分かっているリアクション”が多く挙がりました。何かしらのトラブルが自分の身に降り掛かってから行動する、という巻き込まれキャラが似合う俳優なんですよね。

そんな世代を超えて愛され続ける“安定のキアヌ”と、これまでにない“新しいキアヌ”の魅力をそれぞれ味わえると同時に、「5分に1回は選択を間違える男」にツッコミ続けられる痛快エンターテインメントに仕上がっているので、ぜひビールとポップコーンを手に笑って楽しむ気持ちで鑑賞してください。必ず満足して劇場を後にできますよ。

(宣伝プロデューサー 南野修一)

movie info

作品名
『レプリカズ』(2017年)
監督
ジェフリー・ナックマノフ
出演
キアヌ・リーヴス/アリス・イヴ
公式サイト
http://replicas.jp/
2019年5月17日(金)ロードショー

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