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北欧ベストセラー・ミステリー小説を映画化した『ドラゴン・タトゥーの女』シリーズ最新作

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明らかにされるリスベットの過去

この作品は、世界的ベストセラー小説『ミレニアム』第4作を原作とし、デヴィッド・フィンチャー監督作『ドラゴン・タトゥーの女』から続く物語になっています。

シリーズの主人公である天才ハッカーのリスベットは今回、ある科学者から自身の研究成果を盗むよう依頼され、大きな事件に巻き込まれていく──そうした物語を軸に、リスベットがこれまでどのように成長してきたのかが描かれ、また彼女に双子の姉妹がいたことが明らかになります。オープニングのチェスをはじめ橋やツインタワーなど“シンメトリー(左右対称)”なシーンが何度も登場するのですが、双子の姉妹が登場するということから“合わせ鏡”の提示ではないでしょうか。

リスベットは愛想がないしコミュニケーションを取れないしサディスティックな一面もあるため、けっこう好き嫌いの分かれるキャラクターではあります。そうした複雑なキャラクター性をリスベットがどのような過程を経て持つに至ったかが解明されているので、私のようなリスベットファンなら十分楽しめますよ。

(映画パーソナリティー コトブキツカサ)

大ヒットホラー『ドント・ブリーズ』を手がけた実力派監督

シリーズ前作『ドラゴン・タトゥーの女』は『ファイト・クラブ』のデヴィッド・フィンチャー監督が手がけ、ヒロインのリスベット役をルーニー・マーラが全身ピアス姿で熱演していました。今回この2人が作品に関わらないなんてヤバイんじゃないの?と思いましたが、実際に見てみるとそんなことはありませんでした。今回の監督は、傑作シチュエーション・ホラー『ドント・ブリーズ』のフェデ・アルバレス。この新たな才能を伸ばすためにフィンチャーは製作総指揮に回ったわけです。

もう1人注目したいのが、リスベットの双子の妹。髪の毛から眉毛まで真っ白で、異様な雰囲気を放っている…誰が演じているのかと思ったら、『ブレードランナー 2049』の最強レプリカント役シルヴィア・フークスで、今回も強烈なスパイスを与えてくれます。

『ドラゴン・タトゥーの女』シリーズの元々の魅力は、中性的な天才ハッカーであり、つかみどころのない主人公リスベットが様々な事件に巻き込まれていくというところにあります。そんな彼女がどんな人生を歩んできたのか、そしてなぜそうなったのかが今回は判明します。その過程で、彼女の親族が敵対する立場で登場するのだからハラハラしますよね。ゾワゾワした気持ちで最後まで引き込まれていく作品に仕上がっていますよ。

(映画パーソナリティー 伊藤さとり)

movie info

作品名
『蜘蛛の巣を払う女』(2018年)
監督
フェデ・アルバレス
出演
クレア・フォイ/スヴェリル・グドナソン
公式サイト
http://www.girl-in-spidersweb.jp/
2019年1月11日(金)ロードショー

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