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キアヌ・リーヴスとウィノナ・ライダーが4度目の競演!こじらせすぎた男女が紡ぐ大人の恋物語

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こじらせ続ける男女の恋を描くラブストーリー

この作品は、気の進まない結婚式に出席することになった男女2人が、飛行機でリゾート地に行って帰ってくるまでの3日間を描いたラブコメディ。実は、キアヌ・リーヴスとウィノナ・ライダーが演じる男女以外のキャラクターにはセリフがありません。つまり、2人の会話だけで物語を成立させている、非常にユニークな作品となっています。

タイトルが示す通り、この2人にロマンスが芽生えていくのですが、どちらも40歳を超えたいい大人。しかも女性の方は花婿の元カノで、まだ未練を残しているという複雑な事情を抱えながら結婚式に臨んでいます。一方の男性は花婿の弟で、兄弟仲は決して良くないけど母親の命令で仕方なく出席している。

そんなふうに嫌々結婚式に出席する者同士で、さらにお互い恋愛に対してネガティブな感情を抱いているものだから、空港で出会った時点から険悪な関係になります。さらにホテルに着いたら部屋もディナーも隣同士。常に喧嘩が絶えない皮肉屋でひねくれた2人なのに、「出たくない結婚式に出席する」という点だけは共通しているものだから、結婚式の悪口では強烈な毒舌で盛り上がるのです。

神経症的なキャラクターたちがテンポの良い会話のキャッチボールを繰り広げる──そういう面ではウディ・アレンの映画を彷彿とさせますね。

(映画ライター 相馬学)

キアヌ・リーヴスとウィノナ・ライダーの会話劇が実現

キアヌ・リーヴスとウィノナ・ライダーといえば、1990年代をときめく大スターで今も第一線で活躍しています。2人は過去に何度も競演しているだけあって、非常に息がピッタリ。さらに同じ時代にスターの座に君臨していた者同士だから、安定感が半端ありません。

彼らは自分たちのセリフしかない脚本を渡されてオファーを受けていることもあり、自分たちの力だけで魅せてやる!というパワーを感じさせます。会話劇としても面白いし、舞台劇にもできるんじゃないかと思えるぐらい2人だけにスポットが当てられた、とても風変わりな作品に仕上がっています。

また、キアヌはどうしても『マトリックス』などヒーローとしてのイメージが強いですよね。でもこの作品では、そうしたカッコいいキアヌを見たい人向けではない!と言えるほど、カッコ悪い男を演じています。元々持っていた性格に、長年シングルでいたことが相まって、どんどんこじらせていく…たぶんこの人は友達少ないだろうなと思わせるキャラクターです。

そんな男が、これまたちょっとこじらせた女性と出会う。自分の心は開けられないけど、相手のことはちょっと気になる…そこで男はまくしたてるようにしゃべるわけです。これまでのキアヌは、カッコよく見せるためにセリフを少なくしているキャラクターが多かったけど、今回はすごくしゃべって、すごくカッコ悪い。でも、カッコいいキアヌを見たい人もぜひ見てくださいね。

(映画ライター よしひろまさみち)

movie info

作品名
『おとなの恋は、まわり道』(2018年)
監督
ヴィクター・レヴィン
出演
ウィノナ・ライダー/キアヌ・リーヴス
公式サイト
http://koi-michi.com/
2018年12月7日(金)ロードショー

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