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『セブン』と『羊たちの沈黙』の衝撃が融合!予知能力が応酬する頭脳戦を描くサイコサスペンス

#REVIEW
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『セブン』の続編として書かれた脚本の映画化

この物語は、アンソニー・ホプキンス演じる超能力者が連続殺人事件の捜査を依頼され、自分よりも力のある超能力者と戦うクライムサスペンス。実は『セブン』の続編として企画され、紆余曲折の末に続編という位置づけから外れた作品です。さまざまな殺人事件をFBI捜査官コンビが追うという設定までは『セブン』と似ていますが、それ以降は新たな物語として展開していきます。

見どころとして挙げたいのは、超能力者ホプキンスの物語です。往年の映画ファンにとっては、アンソニー・ホプキンスといえば『羊たちの沈黙』の天才サイコキラーことハンニバル・レクター。ホプキンスがスクリーンに現れた瞬間「何かが起きそう」と予感させられ、背筋がピンと立つ。こうした緊張感が牽引力となり、作品の面白さを生み出しています。

さらに物語が進んでいくと、ホプキンスを上回る超能力者が現れ、面白さがいっそう増します。強敵との対決を通じて、冷徹に見えるホプキンスも実は普通の人間だった、そして感情のある人間だったと気づかされ、見ている側もエモーショナルな感情をかき立てられるのです。

サスペンスという枠組みでありながら、一人のキャラクターの心の旅を見ているような気持ちに。最後にはグッとくるシーンもあるのでご注目ください。

(映画評論家 立田敦子)

超能力者同士の頭脳戦と重厚な人間ドラマ

アンソニー・ホプキンスとコリン・ファレルが主演を務める──この組み合わせは見てみたいと思いませんか。ホプキンスが主演と製作総指揮を兼任しているのですが、元々あった脚本に惚れ込み、大きなリライトを施さず映画化に踏みきりました。

ではなぜそれほどホプキンスが惚れ込んだのか?私が感じたのは、超能力者の物語でありながら、とても人間的な物語でもあるということ。超能力者同士が先を読み合っていく面白さ、例えば心理戦を駆使したカーチェイスなんかがあり、超能力者をヒーローに仕立て上げた攻防戦を楽しめる。

その一方、超能力という特別なパワーを持つ人間の哀しさや辛さも同時に描き出されています。追う側と追われる側という対決構図でありながら、特殊な力を持つ2人にしか分からない関係性や感情がクライマックスで浮き彫りに!

ホプキンスが今回の脚本に惹かれたのは、こうした人間臭いエッセンスがポイントなのではないかと思います。サスペンスやアクションはもちろん、最高の演技力を持つ2人が魅せる人間ドラマもぜひ堪能してください。

(映画パーソナリティー 八雲ふみね)

movie info

作品名
『ブレイン・ゲーム』(2015年)
監督
アフォンソ・ポヤルト
出演
アンソニー・ホプキンス/コリン・ファレル
公式サイト
http://braingame.jp/
2018年10月6日(土)ロードショー

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