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母娘の過去と現在が1つにつながる──ABBAの名曲で綴る大ヒット・ミュージカルを再映画化

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男性俳優陣の掛け合いがさらにパワーアップ

前作『マンマ・ミーア!』の原作であるミュージカル版をブロードウェイで鑑賞したことがあるのですが、お客さんがスタンディングオベーション状態で、みんなで大合唱しながら楽しむという熱狂ぶりでした。今回はその映画版から10年ぶりとなる続編で、主人公ドナの娘ソフィの成長物語となっています。

ソフィが母の跡を継いでギリシャのカロカイリ島のホテルを再経営するところから物語は始まるのですが、台風が来てパーティーの準備がメチャクチャに。そこへ母の親友が現れて「ドナが若い頃はこんな人だったんだよ」と昔話をしてくれるうちに、現代の娘と過去の母親の青春がリンクしていきます。

そうしたストーリー展開で気になるのが、ソフィにとってのパパ候補だった、母ドナの元彼氏3人。今回は彼らの若かりし頃がフィーチャーされ、若きドナと3人による恋模様がカワイらしく描かれています。

あのステラン・スカルスガルドが若い時はプレイボーイだったというから驚き!もちろん現代の3人も登場します。『キングスマン』でさらに人気を集めたコリン・ファースはとにかくカッコイイし、5代目ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナンもイイ味を出している。

この3人は前作の撮影時よりも仲良くなったようで、アドリブのようなやり取りで男同士イチャついているんですよ。『タイタニック』ごっこをするシーンまで登場し、映画ファンにはたまりませんね。

(映画パーソナリティー 伊藤さとり)

リリー・ジェームズの歌唱力に注目

メリル・ストリープが演じる主人公ドナと親友2人、さらに主人公と恋に落ちる男性3人の若かりし頃がフレッシュで魅力的です。そして1970年代のドナを演じるリリー・ジェームズが実に歌がうまい!彼女は舞台でも活躍するイギリス人女優だけあって、音域が広いしエネルギッシュに歌い踊るし、彼女の出演によってミュージカルの完成度がアップしています。

ドナがパリで出会った男性と恋に落ちる「恋のウォータールー」のミュージカルシーンなんて、そのまま舞台にしてもよかったんじゃないかと思える完成度ですよ。

この若かりし頃を演じている俳優たちは、リリー・ジェームズを除いてほとんどが日本初登場という無名の人ばかり。それは、ピアース・ブロスナンらヒロインの元彼氏を演じるベテラン俳優3人が若い頃はこういう人だっただろうな、という俳優をオーディションで選んだから。なので「えっ、これは違うよ」という違和感を抱くことなく見ることができます。

(映画ライター 山懸みどり)

ABBA再結成で映画がより楽しめる

前作の『マンマ・ミーア!』でABBAファンが特に盛り上がったのが、ABBAの元男性メンバー2人がカメオ出演したシーン。今回もどこかで出るかなと思って注目していると、やはり出番がありました。どこに出るかはご自身で確かめてください。

そして映画公開と合わせたかのようなまさかのタイミングでなんとABBAが再結成!つまり、映画とABBAの両方を楽しめる状況が出来上がったのです。ABBAを知らなくても「ダンシング・クイーン」ぐらいは聴いたことがある人も多いと思うので、ぜひお祭り気分で楽しんでください。

また今回はソフィの祖母役で大御所歌手のシェールが登場します。シェールが出演すること自体は事前に知っていたのですが、どんな役かまでは知りませんでした。シェールは自分の持ち歌があるのにまさかABBAの曲なんて歌わないよね…と思っていたら、なんと歌うんです!

アマンダ・セイフライドにインタビューした際に聞いた話では、撮影現場は大盛り上がりだったそうですよ。そのシーンを実際に見たところ、盛り上がったのも納得できる、特別な見せ場に仕上がっていました。ぜひご期待ください。

(映画ライター よしひろまさみち)

movie info

作品名
『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』(2018年)
監督
オル・パーカー
出演
メリル・ストリープ/アマンダ・セイフライド
公式サイト
http://mammamiamovie.jp/
2018年8月24日(金)ロードショー

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