film talkfilm
talk

世界で一番、楽しい映画祭
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」を振り返る!

#SPECIAL
  1. TOP
  2. FILM TALK

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018(略称ゆうばりファンタ)」が、北海道夕張市の「合宿の宿 ひまわり」を会場に2018年3月15日~19日に渡って開催されました。キャッチフレーズ「世界で一番、楽しい映画祭」通り、ワクワクしっぱなしだった5日間の様子を振り返ります。

新千歳空港から直行バスを利用して会場へ。会場に近づくにつれ、市民の方々が沿道で黄色いハンカチを振りながら「おかえりなさい!」と出迎えてくれます。初めて訪れても故郷に帰ってきた気分になれてしまう、心がほっこり和む映画祭なのです。

「お帰りなさい!」という掛け声を掛けながら、映画ファンを沿道でお出迎え。寒いのにも関わらず待っていてくださる、そんな市民の皆さんによる温かいおもてなしが心に染みます

上映するのは公開前の話題作を上映する「特別招待作品」から、未来の映画人を発掘できる「オフシアター・コンペティション」作品まで、イマジネーション溢れる“ファンタスティック”なジャンル映画ばかり。今年は話題作『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』で賑やかにスタート。主演ドウェイン・ジョンソンの愛称ロック様にあやかった、和製ロック様ことお笑い芸人のマサナカジマさんが、物語のキーとなるゾウらと登壇し、会場を盛り上げていました。

レッドカーペットを歩くのは、ニューウェーブアワード女優部門を受賞した川栄李奈さん
頭をがぶり! メロン熊おなじみの手荒い歓迎を受ける川栄李奈さん
ゆうばり保育園の可愛らしい園児たちが審査員のみなさんに花束をプレゼント
ゆうばりホテルシューパロで行われたオープニングパーティ。夕張太鼓の演奏は迫力満点!
オフシアター・コンペに選ばれた『パズル』のリム・ジンスン監督、主演チ・スンヒョンさん、カン・ギヨンさん、ヨンゴンさん。上映会を観客と鑑賞後、ファンと一緒に記念撮影やサインに応じていました。韓流ドラマでもおなじみの俳優たちに黄色い声が上がっていました

2日目に、STAR CHANNEL MOVIES作品『リチャード・リンクレイター 職業:映画監督』のジャパンプレミア上映会を開催。上映前、新鋭大学生監督・松本花奈さんをゲストに迎えたトークショーを行い、映画の魅力を解説してもらいました。会場にはコンペの審査員を務めた入江悠監督の姿も。鑑賞後に感想を伺うと「俳優のやる気を否定しないで監督が優しく導いている。その優しさは映像を通じても伝わる」。興奮冷めやらぬ様子でリンクレーター監督の魅力を教えてくれました。

上映会には入江悠監督も!
色彩描写が美しいアートフィルム『スティルライフオブメモリーズ』上映会。夕張は4年ぶり話す矢崎仁司監督が登壇 矢崎仁司監督は映画祭に参加したゆうばり市民や一般客が選ぶ、ゆうばりファンタランド大賞で人物賞に輝きました

ゆうばりファンタのもう一つの魅力といえば、参加者の交流が気軽にできることです。上映会場は1つ、宿泊施設や飲食店が徒歩圏内で歩けるエリアにまとまっているため、監督や俳優と至る所で遭遇できてしまう。居酒屋で隣になる、なんてこともあるぐらいです。参加型のパーティイベントもあり、道産の食材で市民の方々がおもてなししてくれる野外BBQ「ストーブパーティ」には、韓国映画『パズル』の主演を務めたチ・スンヒョンさんらが、「ニューウェーブアワード」を受賞した葉山奨之さんも居酒屋に顔を出していました。

ゆうばりファンタ名物の野外BBQストーブパーティ。日没後にスタート。このときの気温は氷点下にも関わらず、温かいおもてなしと料理のおかげで心も体もぽっかぽか
鹿肉のBBQをいただきました。肉本来の旨みを感じるワイルドな味わい

今年のファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門のグランプリに輝いたのは、西口洸監督『EDあるいは(君がもたらす予期せぬ勃起)』。審査員長の瀬々敬久監督曰く「独特のセンスが光るカッティングと演出が非常に興味深い。新しい映画が誕生したような気がした」と講評。かつては山下敦弘監督、吉田恵輔監督らを見出した若手の登竜門といわれるコンペティション。可能性を秘めた才能にいち早く出会えるのも、ゆうばりファンタならではの醍醐味です。

ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門のグランプリは西口洸監督『EDあるいは(君がもたらす予期せぬ勃起)』。西口洸監督は大阪芸術大学出身の24歳。
総合プロデューサー・深津修一さんの「100年続く映画祭を目指して」と力強い言葉でゆうばりファンタは終焉。来年も期待しています!
メーン会場にあるひまわり食堂で行われた、さよならパーティ。人見知りだという、グランプリを受賞した西口監督と瀬々監督が談笑するシーンも
映画祭の最終日に市民の方々が開いてくれた、さよならビュッフェ。鮭汁や煮物など、家庭料理を振る舞ってくださいました。映画祭のボランティアには高校生の姿もあり、映画祭復活後、ゆうばりファンタを支えるボランティアのみなさんの力を改めて実感しました
ゆうばりファンタに上映された映画の制作スタッフが一堂に会する、恒例フォトセッション

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018公式サイト
http://yubarifanta.com/

受賞結果 上映作品123本+イベント上映8本、来場者数12,522名 ※サテライト会場含む

ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門

グランプリ
『EDあるいは(君がもたらす予期せぬ勃起)』 監督/西口洸
審査員特別賞
『温泉しかばね芸者』監督/鳴瀬聖人
北海道知事賞
『キュクロプス』監督/大庭功睦
シネガーアワード(批評家賞)
『キュクロプス』監督/大庭功睦

インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門

グランプリ
『ぱん。』監督/阪元裕吾、辻凪子
優秀芸術賞
『NO LINE』監督/川中陸
『父の日』監督/マット・ジョンズ
『Black Dog』監督/ジョシュア・ディーン・タットヒル

アニメーション企画コンペティション

アニメーション企画優秀賞
『ドントクライ』監督/高嶋友也
スポンサー特別賞
『アスファルトにも咲き誇る花』監督/鈴木伸嘉

ファンタランド大賞(観客賞)

グランプリ
『カメラを止めるな!』監督/上田慎一郎
イベント賞
三船敏郎レトロスペクティブ企画
ゆうばり市民賞
『ゆずり葉の頃』監督/中みね子
人物賞
矢崎仁司(『スティルライフオブメモリーズ』)

ニューウェーブアワード

男優部門
葉山奨之
女優部門
川栄李奈
クリエイター部門
岡田麿里

NEW ARRIVAL